「輸入住宅」といえばイメージを掴みやすいのではないでしょうか。この工法は2×4インチの木材を枠で組み、構造用合板を張り合わせた床や天井、四方の壁の計6面で躯体を支える構造のことを言います(柱や梁で支える木造軸組工法と違い、面で支えるのが2×4工法の特徴です)。枠組み材の大きさによって、2×4、2×6、2×8などがあります。
柱のない広々とした空間が造りやすく、構造を面で支えるため建物への外力を分散するなど耐震性の高さも魅力の一つです。また、各部屋がハコ型に造られるため隙間ができにくく、寒さの厳しい北米で誕生した工法だけあって、気密・断熱性にも優れています。
デメリットを挙げるなら、部材の種類が少なく、規格化された箱を基準に考えるシンプルな構造のため、間取りの自由度が低く、増改築やリフォームの際に「壁を抜いて部屋を繋げる」等が難しいことに加え、大きな開口部を取りにくい点ではないでしょうか。