高性能な窓を使用することで様々なメリットが得られますが、その最たるものは家族の健康を守り、病気のリスクが下げられることではないでしょうか。私たちの健康が長い時間を過ごす住まいの温熱環境に左右されることは純然たる事実であり、数多くの有識者のデータや論文でも示されています。
例えば日本で最も月別の死亡者数が多いのは12~2月で、しかもそのほとんどが室内で、特に入浴中や浴室から出た後が多いことが分かっています。これはヒートショック(急激な温度差)が原因となって、血圧の急上昇や急低下から心筋梗塞・脳梗塞・脳出血・不整脈を引き起こすなど、入浴に関係する死亡者数は1年間で1万7千人に上ると推計されているのです。
※出典情報 吉野博:健康影響低減部会活動概要
※出典情報 消費者庁
また、最近は夏の暑さも油断できません。地球温暖化によって年を追うごとに、夏の暑さが厳しくなっていると感じていませんか?夏の熱中症による救急搬送数や死亡者数も2010年以降は大きく増加しており、今やヒートショックと同様に油断できない家庭内事故の一つです。
熱中症は外での運動中や作業中だけでなく、日常生活を含めた様々な場面で発生していますが、実は最も多いのが「住宅」なのです。ヒートショックと熱中症の死亡者数は、自動ブレーキ等の技術の発達・普及が進み、年々減少している交通事故の死者数を大きく上回っており、外に出掛ける家族ではなく、実は家で待つ家族に対してこそ「気を付けて」という言葉が必要なのかもしれません。
※出典情報 消防庁
※出典情報 厚生労働省 人口動態統計