1月24日付のブログ①で書いたように、夏も冬も熱の流入出が最も多いのは窓であり、断熱・気密性における最大の弱点と言われています。そして加速する高性能化に合わせて、窓も大きく進化を遂げてきました。まずガラスでは、複層ガラス(ペアガラス)やトリプルガラス(3枚のガラスと2つの空気層で構成されたもの)の登場。サッシにおいても、熱伝導率の高いアルミサッシに代わって、新築される住宅の多くに「アルミ樹脂複合サッシ」が使われるようになりました。外側を強度の高いアルミ、内側を樹脂(フライパンの取っ手にも使われる塩化ビニル樹脂)で構成したものです。マイホームではデザインや間取り等の要望と性能を両立したうえでの「コストパフォーマンス」の観点から、複層ガラス×アルミ樹脂複合サッシを標準仕様としており、③で書いた結露の発生を防ぐ効果が期待できるでしょう。また、お客様が希望すれば、例えばサッシを外側も内側も樹脂で構成した「樹脂サッシ」に変更することも可能です。
しかし、マイホームでは新築の際に当たり前のように使用しているペアガラスや複合サッシも、日本全体のストック住宅における窓の断熱率を見ると、いまだに単板ガラス+アルミサッシ仕様の窓が全体の7割を占めているのが現状なんです。この7割をいかに減らしていくか…国がお金(補助金)を配ってでも窓の高性能化を進めたい理由は、ここにあるのではないかと思います。