2050年のカーボンニュートラル(温室効果ガスを吸収・除去して排出量を差し引きゼロにすること)の実現に向けて、住宅を新築する際に「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)水準を大きく上回る省エネ性」を備えたり、既存住宅については省エネ改修を行うことに対して「補助金」という形で支援する国交省の『子育てグリーン住宅支援事業』。その中で国交省と環境省が連携し、2024年に新たに創設された補助制度がタイトルの『GX志向型住宅(脱炭素志向型住宅)』です。
この『GX志向型住宅』は、そもそもの理念はZEHと同じ「電気やガスといったエネルギー消費量を、太陽光などで創出した自然エネルギーでカバーし、年間のエネルギー収支を実質ゼロ以下にする環境に優しい住まい」のことを言いますが、ZEHとの大きな違いは「断熱性能」にあります。ZEHや長期優良住宅の基準は「断熱等級5以上」ですが、この『GX志向型住宅』は断熱等級6以上であることが条件になります(ちょっと難しい話になりますが、再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量や削減率についても高い基準が設けられています)。
また、金額に関しては子育て世代などを含む全ての世帯について、最大で160万円/戸が補助される見込みです。長期優良住宅などと同じように住宅ローンや固定資産税などでも一部が軽減対象となっており、環境に優しい省エネ&創エネ住宅の新築をお考えの方は、ぜひ検討しておいて損はない住まいといえるでしょう。但し、高性能な断熱材や省エネ設備の導入が必須のため、そのぶん建築費用(イニシャルコスト)が高くなる可能性がありますが、その逆で月々の光熱費等のランニングコストは確実に抑えられ、快適性も増すはずです。
誰しも予算には限りがあるほか、「こんなデザインにしたい」といった憧れもあるでしょう。それらも踏まえたうえで「どんな住まいを建てたいか」「どんな暮らしがしたいか」をご自身で、ご家族でしっかりと考えることが重要です。マイホームではどんなご相談事にも親身になって対応しますので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。