旧石器時代に造られ始めた竪穴住居。佐賀県にある吉野ケ里遺跡が有名ですが、藁や茅を三角状に拭いた屋根の上部に設けられた、採光や排煙のための開口部。それが日本における窓の原型と言われています。

そもそも日本の窓は構造によって配置が大きく左右されます。日本の家づくりは柱や梁による軸組工法のため、窓を設けるには柱や梁の隙間でなければなりません。「柱と柱の間にある戸」つまり「間戸」であり、「窓」の語源とされています。横に長い窓を取れるのが軸組工法の特徴で、全国的に見ても引き違い窓が多いのは外との行き来をしやすくするためです。


対して西洋は石やレンガなどによる組積造。現代の2×4工法や2×6工法も同様に、柱や梁ではなく壁(面)で支える構造のため、日本のように横に長い窓は耐震性を考えると実現が難しく、縦に長い上げ下げ窓や開き窓が主流です。

ちなみに日本で庶民に広がったのは大正12年に発生した関東大震災からの復旧の際、住宅の建て直しに窓ガラスを推奨したことがキッカケと言われています。今では当たり前のように使われている窓ガラスも、歴史的にはここ100年に過ぎないんですね。