最後に、仮にもし地震が発生して、基礎にクラック(ひび割れ)が入ってしまった場合のお話もしておきたいと思います。
小さいクラックの場合は、エポキシ(熱硬化性樹脂)を注入して空気を遮断します。大きく割れてしまった場合は、割れた部分を削って再度打ち直せば問題ありません。鉄筋コンクリートは強度が高いだけじゃなく、修復もしやすいのが特長です。
また、もともとコンクリートは割れやすいため、多少のクラックであれば修復する必要はありません。鉄筋も同様にもともと錆びやすい素材のため、鉄筋の表面が錆びた程度では性能に影響が出る可能性は低いでしょう。何年もの長い間放置すれば話は別ですが、仮に鉄筋までクラックが届いていたとしても、きちんと補修すれば問題ありません。
家は何千万という費用をかける、一生に一度の大きな買い物です。シアタールームやガレージなど趣味を楽しむのも大切ですが、地震で家が壊れてしまったら、もうそれらを楽しむことはできません。建築会社に任せっきりにするのではなく、構造や基礎など、これを機会に家族の命を守る大切な部分に少しでも目を向けてもらえたら幸いです。