基礎は大きく分けて「ベタ基礎」と「布基礎」の2種類に分けられます。
「ベタ基礎」とは、建物直下の地盤全面を板状の鉄筋コンクリートで埋めたものです。鉄筋をサイの目に組み上げ、そこにコンクリートを流し込みます。建物の範囲全てをコンクリートで固めるため基礎底面の面積が大きく荷重が分散し、建物全体を「面」で支えてくれます。

対して「線」で建物を支えるのが「布基礎」です。建物の重みや力がかかる部分にのみ鉄筋を組んでコンクリートを流し込んでいきます。基礎を設ける位置は外周部や主要な間仕切り壁の骨組みの下、トイレ・浴室周りが一般的です。基礎の幅は、建物の荷重と地耐力によって計算されます。

最近では「ベタ基礎」が主流ですが、一つ言えることは、どの基礎であっても完成したあとにやり直すことは極めて難しいため、「絶対に失敗は許されない」ということ。さらに基礎は家の大きさ・間取りをはじめ、地域の地盤や気候、施工業者の技術など様々な要素が関係してくるため、マイホームのような「完全自由設計の注文住宅」で言えば、一つとして同じものはありません。
しかし、逆に考えると家を建ててさえしまえば中を確認することが難しいため、手抜き工事がしやすい部分でもあるのです。以前に発生したビルやマンションの耐震偽装問題は、この基礎の手抜きが表面化した代表的な事例でもあります。今は耐震偽装を防ぐために建築基準法が改正され、構造計算に基づいた性能表示が義務化されていますが、家づくりを検討中の方ご自身がしっかりと知識を身に付け、工務店やハウスメーカーに確認することも大切です。