建物にかかる荷重は地震や台風などの横からの力と、屋根や家具、そして建物そのものの縦からの力の2種類が考えられます。これらの力は柱などの構造躯体から土台、基礎、地盤へと伝わり、地盤が弱いと縦や横からの外力を均一に受け止めきれず、結果として建物が傾いてしまいます。基礎はこれを防ぐために、建物と地盤を繋ぐ重要な役割を担っており、つまり「縁の下の力持ち」というわけです。
勉強やスポーツでも「基礎が大切」とよく言いますが、家づくりも同じです。基本的なベースとなるものがあって、はじめて応用が利くものです。華やかなデザインやお気に入りのインテリア、頑丈な構造躯体も、全ては「基礎があってこそ」といえるでしょう。なかなか注目されにくい地味な分野かもしれませんが、絶対に家づくりに欠かせない重要な工程でもあるのです。
今後は基礎の種類や仕組みについて触れていきたいと思います。