「地盤改良」とは、土地に杭などを打ち込んで強度を高めるものです。いくら基礎工事をしっかり行っても、構造躯体がどれほど頑丈でも、地盤そのものが弱ければまったく意味を成しません。建築する建物の荷重を計算したうえで地盤調査を行い、必要であれば地盤改良を実施し、その結果に基づいた構造計算上、根拠のある設計で基礎工事を進めていく…これが一般的な流れとなります。
改良が必要な土地は地域によって様々で、例えば昔は川が流れていたり、最近になって埋め立てられた場所などが挙げられます。整備された大型の分譲地でも、決して「改良が不要」と決まっているわけではありません。家を建てる際は必ず「地盤調査」を行いますので、依頼先の工務店やハウスメーカーに確認すると良いでしょう。
≪改良が必要な地盤の例≫
・切土や盛土にまたがった地盤
・沼や川、田の埋立地
・古くから地盤の弱い土地柄
・盛土の変形や沈下
・ゴミ、その他の埋設物があった地盤
・池や井戸などの埋立があった地盤
・地下室の施工不良