~煙突の重要性を知るpart2~
どんなにスペックの良い薪ストーブを購入にしても、煙突のグレードが低いと非常に危険です。なかでも最も怖いのが「煙道火災」という現象です。
「煙道火災」には幾つか原因があり、薪の燃やし方も少なからず関わってきます。例えば薪のストックが追い付かず、背に腹は代えられないとばかりに乾燥しきれていない状態の薪を燃やし続けていると、煙が完全燃焼できず、煙突の中にタールを溜め込んでしまいます。定期的なメンテナンスが必要なのは、そのためです。
ところが4、5年も煙突清掃を怠っているときに、よく乾いた状態の良い薪を燃やすと火力が強いため、溜まっていたタールに引火して煙突の中で燃え上がり、このときシングル管の煙突だったなら、表面は高熱で真っ赤になって周囲の可燃物に引火する恐れがあります。
これが断熱煙突なら安全性が保たれているため煙道火災には気付きませんが、それでも煙突内部はダメージを受けています。煙道火災を発生させないためにも、きちんとした施工会社に依頼し、よく乾いた薪を使い、年に一度はしっかりとメンテナンスを行うことをオススメします。
薪ストーブは家電製品のように数年で買い替えるものではありません。また、最近はデザイン性の幅も大きく広がり、スタイリッシュなフォルムを特徴とする機種も増えるなど、空間のインテリアとして取り入れる方も珍しくありません。これを機会に、ぜひ薪ストーブのある暮らしを検討されてはいかがでしょうか。