~薪は再生可能エネルギー~
薪ストーブはエアコンと違い、非常に手間のかかる暖房器具です。薪を割り、火の中にくべて、燃え具合を調節しなければならないなどアナログのため、現代の便利さとは真逆にあるといえるでしょう。しかしながら、この「手間」こそが楽しくもあり、その人に満ち足りた時間を提供してくれるのかもしれません。
薪ストーブは環境に優しい暖房器具とも言われています。薪を燃やすとCO2が排出されることから、温暖化作用があるのではと心配になる人もいるかもしれませんが、実はそうではないのです。
木は成長するために太陽・空気・水・土という自然エネルギーを吸収し、蓄えながら生命を繰り返して森を形成していきます。薪が燃焼するとCO2が排出されますが、もともとCO2は木が成長する過程で大気中から吸収したものなので、環境全体で見るとCO2の総量は変わりません。このように、自然界の中で炭素を循環させて中立になることを「カーボンニュートラル」と言います。
薪割りは一度に沢山やろうとすると大変ですが、少しずつコツコツと継続できればとても良い運動や気分転換にもなります。ただ、共働きの家庭でなかなか時間が取れないケースもあるので、実際のところマイホームでのお客様の8割は薪づくりと購入を半々の割合で補っていますね。あまり風情はありませんが、建材の廃材を活用するというのも一つの手です。