先日、総務省から「6月の熱中症救急搬送状況」が発表されました。それによると平成22年の調査開始以降、6月としては最も多い搬送人員だったそうです。その数は何と15,969人。前年同月比で1万人以上も増えています。
そして驚くべきことに、発生場所別の救急搬送人員を見てみると、運動中など外での発生以上に、何と住居が最も多かったそうです。次いで道路、公衆(屋外)、仕事場➀(道路工事、工場、作業所)と続きます。
年齢別で見ると、最も多いのはやはり65歳以上の高齢者が8,758人で、全体の54.8%を占めています。若年者と違い、高齢者は「暑さ」を感じる機能が低下すると同時に体に熱が溜まりやすくなっており、「大丈夫だろう」という安易な考えと節約からエアコンの使用を控えたり、水分補給を怠ってしまった可能性が考えられます。
もちろん熱中症には住宅の「性能」も大きく関係しています。古い住宅団地や築数十年と経過した断熱性の低い住宅であれば、それだけ熱中症の危険度は増すでしょう。今は冬のヒートショック(急激な温度差)だけでなく、初夏から夏本番にかけての熱中症にも充分に注意する必要があります。
マイホームでは引き続きデザイン性だけでなく、断熱・気密など「基本性能」に力を入れることで、ご家族の「健康かつ快適な暮らし」に貢献できるような住まいをご提案していきたいと思います。