上棟式とは、棟(屋根の最も高いところ)が上がったことを喜びつつ、工事に携わる職人や関係者が一堂に会し、ねぎらいと今後の工事の安全、さらには今後も滞りなく完成を迎えられることを祈願するものです。「式」と聞くと固く思えますが、実際には「お祝い」と考えてもらって大丈夫です。
また、当日は朝から、この作業のためだけにたくさんの応援の職人が集まり、建て方(棟上げ)作業が行われます。クレーンを使って木材を吊るし、2階へと運んでいく様子は圧巻の一言。棟上げ後は最頂部に祭壇を作り、お供え物を用意したり、建物の四方に酒やお米、塩をまいて「お清め」をします。最後は屋根の下で食事や飲み物を振る舞う宴会を行い、手締めで終える…というのが一般的な流れです。
ただ、現在は上棟式そのものを実施しなかったり、お弁当を配って簡単に済ませるケースも多いと聞きます。地鎮祭と同様に地域によって違いもありますので、事前にしっかりと検討・確認すると良いでしょう。